天井埋込4方向エアコンの分解方法|プロが教えるパネル・ドレンパン・ファンの外し方

掃除・メンテ

業務用エアコンの中でも、天井にすっきりと収まり空間を広く使えるのが「天井埋込4方向タイプ」です。

しかし、構造が複雑なため、メンテナンスの方法がわからないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、天井埋込4方向型のエアコンを対象に、パネル・フィルター・ドレンパン・ファンといった各部位の分解手順や、注意点をプロの視点から詳しく解説します。

この記事を読むとわかること

  • 天井埋込4方向エアコンの構造と特長
  • パネル・ドレンパン・ファンの分解手順
  • 自分でできる範囲とプロに任せる判断基準

天井埋込4方向エアコンとは?

構造と特徴

天井埋込4方向エアコンは、天井裏に本体を収納し、吹き出し口が4方向に配置された業務用エアコンです。

室内の中心に設置し、均等に気流を送ることができるため、広い空間でもムラなく空調できます。

本体は天井内部にあるため、見た目がすっきりし、店舗やオフィスなど景観を重視する空間にも適しています。

どんな施設で使われているか

このタイプのエアコンは、以下のような施設に多く採用されています:

  • 飲食店や美容室などの店舗
  • オフィスビルや会議室
  • 病院や福祉施設
  • 商業施設の共用スペース

静音性と風量のバランスが良く、業務用エアコンの中では最も普及している形式の一つです。

分解できる主なパーツ

吸込みグリルとフィルター

まず最初に取り外すのが、エアコン中央部にある吸込みグリルとフィルターです。

多くの機種では、グリルの四隅にあるキャッチクリップを押すことで開閉でき、そこからフィルターを引き抜くことができます。

この部分は工具を使わず分解できるため、日常的な清掃でも扱いやすいパーツです。

ドレンパンと断熱材

まず最初に取り外すのが、エアコン中央部にある吸込みグリルとフィルターです。

多くの機種では、グリルの四隅にあるキャッチクリップを押すことで開閉でき、そこからフィルターを引き抜くことができます。

この部分は工具を使わず分解できるため、日常的な清掃でも扱いやすいパーツです。

クロスフローファンとモーター

送風を行うクロスフローファン(タービンファン)は、4方向に風を送り出すため横長の形状をしています。

このファンはモーターで駆動しており、軸受けやカバーを外してから慎重に抜き出します。

内部に溜まったホコリやカビの清掃には非常に効果的ですが、取り外しには構造理解と注意が必要です。

分解手順と注意点

1. ブレーカーを落とす

送風を行うクロスフローファン(タービンファン)は、4方向に風を送り出すため横長の形状をしています。

このファンはモーターで駆動しており、軸受けやカバーを外してから慎重に抜き出します。

内部に溜まったホコリやカビの清掃には非常に効果的ですが、取り外しには構造理解と注意が必要です。

2. グリル・フィルターの取り外し

業務用エアコンは高電圧が流れているため、作業前には必ず室内機・室外機を含むエアコン全体のブレーカーを落として、通電を完全に遮断してください。

リモコン操作だけでは内部に通電しているため、感電や誤作動のリスクを防ぐためにも、ブレーカー操作は必須です。

3. ドレンパンの取り外し

ドレンパンは結露水を集める重要な部品ですが、機種によってはポンプや配線が連動していることがあります。

ビスで数か所固定されているので、すべて外してから慎重に持ち上げて取り外します。

断熱材が貼り付けられている場合は、無理に引っ張ると破れるため、丁寧にめくるか、再利用できない前提で対応します。

4. ファンとモーターの分解

クロスフローファンを取り外すには、ファンを駆動しているモーター側の配線と固定ビスを外し、ファンの軸をシャフトからスライドさせて抜き取ります。

軸受け部分が固着していることも多いため、無理に力をかけず、回転方向に軽く動かしながら徐々に外すのがコツです。

ファンは変形しやすいため、落下やねじれに十分注意してください。

セルフでできる範囲と業者に任せる範囲

フィルター清掃は自分でOK

クロスフローファンを取り外すには、ファンを駆動しているモーター側の配線と固定ビスを外し、ファンの軸をシャフトからスライドさせて抜き取ります。

軸受け部分が固着していることも多いため、無理に力をかけず、回転方向に軽く動かしながら徐々に外すのがコツです。

ファンは変形しやすいため、落下やねじれに十分注意してください。

断熱材・ドレンパン・電装部はプロ対応

ドレンパンや断熱材の取り外し、さらにモーターや制御基板まわりに関しては、構造の複雑さと破損・誤配線のリスクが高いため、プロの分解清掃が推奨されます。

特に電装部は漏電や誤動作を引き起こすおそれがあり、作業中の通電管理も重要になります。

無理な分解はエアコンの寿命を縮めることにもつながるため、判断に迷う場合は専門業者への依頼が安全です。

まとめ

構造を知って正しい順序で分解しよう

天井埋込4方向エアコンは、一般的な壁掛けエアコンよりも複雑な構造をしています。

パネルやフィルターは比較的簡単に取り外せますが、それ以降の分解には手順と部品構成の理解が不可欠です。

事前に構造を把握し、確実な手順で進めることが、安全でスムーズな分解作業につながります。

清掃は安全第一で、無理せずプロに相談を

内部の清掃は非常に効果的ですが、無理な分解は機器の破損や感電のリスクを高める原因にもなります。

特にドレンパンやファンの取り外しは難易度が高いため、自信がない場合や少しでも不安があるときは、無理をせず専門業者に依頼するのが賢明です。

セルフでできる範囲を知り、必要に応じてプロと連携しながら快適な空調環境を維持していきましょう。

この記事のまとめ

  • 構造を理解すれば安全に分解できる
  • フィルター以外の清掃はプロ対応が安心
  • 無理せず判断し、安全を最優先に作業を

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