「エアコンの水漏れ」「嫌なニオイが取れない」
その原因、ドレンパンの汚れや詰まりかもしれません。
この記事では、ドレンパンの役割や内部の汚れの実態、なぜ取り外しが必要なのか、そして自分でやるべきかどうかまでわかりやすく解説します。
- ドレンパンの役割と汚れやすい理由
- 取り外し清掃が必要な状況とその効果
- 取り外しの注意点と依頼時のチェックポイント
ドレンパンとは?エアコン内部で果たす役割
①ドレンパンは「結露水を受ける受け皿」
エアコンの内部では、冷房時に熱交換器に結露水が発生します。
その水を一時的に受け止めるのが“ドレンパン”で、排水ホース(ドレンホース)へと流す中継地点となります。
②水が溜まりやすく、カビ・菌の温床になりやすい
ドレンパンには常に水分が残りやすく、ホコリ・カビ・バクテリアが蓄積しやすい場所です。
そのまま放置すると悪臭の発生や、ドレン詰まりによる水漏れにつながります。
③送風ファンの下にあり、内部でも“最も見えにくい場所”
ドレンパンは送風ファンのさらに奥に位置しており、通常のクリーニングでは手が届きません。
目視しづらく汚れが溜まりやすいため、気づいたときには状態がかなり悪化しているケースもあります。
なぜ取り外して掃除する必要があるのか
①カビ・ぬめり・詰まりはドレンパンの“奥”に発生
エアコンのニオイや水漏れの原因は、ドレンパンの内部や裏面にたまったカビや汚れであることが多く、
外側からの洗浄だけでは見えない汚れが残りやすいのです。
②放置すると水漏れ・異臭・カビ胞子の拡散につながる
ドレンパンにぬめりや詰まりが生じると排水が正常に流れなくなり、エアコン内部からの水漏れが発生します。
さらに送風とともにカビの胞子や雑菌が室内に拡散するリスクも高まります。
③通常の洗浄では届かず、効果も限定的
高圧洗浄では熱交換器の表面は洗えても、ドレンパンの奥の隙間や排水口の下側には届きません。
根本から清潔にするには一度取り外して洗うのが最も効果的です。
④完全分解クリーニングに含まれる重要な工程
プロによる完全分解クリーニングでは、ドレンパンの取り外し・洗浄はほぼ必須。
空気と排水の通り道を同時にキレイにできるため、清潔さを長く保ちやすくなります。
取り外しの基本手順と注意点
①パネル・フィルター・外装カバーをすべて外す
まずはエアコンの電源プラグを抜き、前面パネル・フィルター・外装パーツを順に外します。
ネジ位置やツメ構造を確認しながら慎重に作業します。
②送風ファンの取り外しが必要なことが多い
ドレンパンは送風ファンの下に固定されているため、ファンを先に取り外す必要がある機種が大半です。
分解構造を理解していないと破損の恐れもあるため要注意。
③ドレンホースを外して排水経路を確保
ドレンパンにはドレンホース(排水管)が接続されており、詰まりや汚れのチェックにも重要なポイントです。
外す際は逆流や水漏れを防ぐため、バケツや吸水シートを準備しましょう。
④構造が複雑な場合や自信がなければ業者に依頼
機種によってはセンサーや配線が複雑に絡んでいる場合もあります。
壊してしまうリスクを避けるため、無理せずプロに任せる判断も大切です。
業者に依頼する際のポイントと費用相場
①「ドレンパン取り外し洗浄」に対応しているか確認
すべてのクリーニング業者がドレンパンの取り外し洗浄に対応しているとは限りません。
通常洗浄か完全分解か、明記されたメニューを持っている業者を選びましょう。
②作業実績や口コミをチェック
複雑な分解を伴う作業なので、施工実績やお客様の評価が高い業者を選ぶことが重要です。
施工前後の写真を公開している業者は信頼度が高い傾向にあります。
③費用相場は「通常洗浄+5,000〜10,000円」程度
ドレンパン取り外しのみの場合、オプションとして5,000〜10,000円前後が相場。
完全分解クリーニング(ファン込み)なら合計15,000〜25,000円程度が一般的です。
④追加費用の有無・対応機種の範囲を事前に確認
お掃除機能付きや最新機種は、作業が複雑で追加費用が発生することもあります。
見積もり時に型番を伝え、料金と作業範囲を明確にしておくことが安心です。
ドレンパンの取り外し洗浄は“見えない汚れ”への確実な対処法
送風ファンの奥にあるドレンパンはカビとぬめりの温床
ニオイや水漏れの原因となるドレンパン内部の汚れは、通常の洗浄では届かないため、取り外し洗浄が効果的です。
自力では難しく、無理な作業は故障のリスクも
分解構造を理解していないままの作業は危険です。複雑な機種は信頼できる業者に任せるのが賢明です。
完全分解対応の業者に相談し、必要に応じて導入を
ニオイや詰まりの改善を重視するなら、ドレンパン取り外しを含むクリーニングが確実です。
費用・対応範囲・作業経験を確認したうえで依頼しましょう。
- ドレンパンはカビ・ぬめりの温床になりやすい
- 分解には専門知識が必要で、無理な作業は故障リスク
- 業者に依頼する際は、対応範囲や料金を事前に確認
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