なぜ“賃貸エアコン”は臭いやすい?原因と対策を徹底解説

掃除・メンテ

引っ越したばかりなのに、エアコンをつけるとカビ臭い、古いにおいがする…そんな経験はありませんか?
実は、賃貸物件に備え付けのエアコンは臭いや汚れが溜まりやすい構造的な理由があります。

この記事では、賃貸エアコンが臭いやすい理由と、自分でできる対策・大家さんにお願いできることまで、わかりやすく解説します。

この記事を読むとわかること

  • 賃貸エアコンがカビ臭くなりやすい根本的な理由
  • 自分でできる簡単なニオイ対策・清掃方法
  • 管理会社・大家さんに依頼できるクリーニングの話

なぜ賃貸のエアコンは臭いやすい?3つの構造的理由

①使用年数が長く、内部清掃がされていない

賃貸物件に設置されているエアコンは、10年以上前の古いモデルが多く、内部にカビ・ホコリ・油分が蓄積しています。
前の入居者の使用状況によっては、一度も内部清掃されていないままのケースも少なくありません。

②“フィルター清掃のみ”で済まされている

入居前の原状回復では、表面とフィルターの掃除のみで済ませていることがほとんど。
送風ファンや熱交換器といったカビの温床になる部分には手が入っていないことが、ニオイの主な原因です。

③内部乾燥モードが使われていない

多くの入居者は、冷房や除湿後に送風や内部乾燥モードを使わないままエアコンを停止しています。
このため内部に湿気が残り、カビがどんどん繁殖しやすい環境ができてしまいます。

カビ臭・生活臭が混ざるとどうなる?“あの臭い”の正体

“モワッとするカビ臭”の正体は送風ファンのカビ

電源を入れた瞬間に感じる生乾きのような臭いは、ほぼ間違いなく送風ファンや熱交換器に付着したカビが原因です。
運転中、そのカビが空気と一緒に部屋中に拡散されています。

前の入居者の生活臭が残っていることも

料理・たばこ・ペット・香水などの生活臭が内部に染みついている場合もあります。
特に長期間使われたエアコンでは、カビ臭と生活臭が混ざって独特な不快臭になることも。

一度染みつくと、フィルター清掃では取れない

こうした臭いの原因物質は内部の樹脂や金属に付着しているため、表面清掃や芳香剤では解決しません。
根本的な分解洗浄が必要になります。

今すぐできる!ニオイを抑えるための簡単な対策

①フィルターを取り外して水洗い

まずはフィルターのホコリ・カビ胞子を徹底除去しましょう。
水洗いしてしっかり乾燥させることで、臭いの拡散や吸気効率の低下を防げます。

②送風モードで内部を乾燥させる

冷房・除湿運転のあとに30分〜1時間程度の送風運転を行うことで、内部に残った湿気を飛ばし、カビの繁殖を抑制できます。
内部クリーン機能がある場合は自動で乾燥する設定に変更しておきましょう。

③市販のエアコン用スプレーは“吹き出し口まで”に

ドラッグストアなどで売られている簡易スプレータイプは、一時的な臭い軽減には効果がありますが、奥のカビまでは届きません
吹き出し口やルーバーにのみ使用し、内部には無理に噴射しないよう注意が必要です。

大家さん・管理会社に相談できる?依頼のタイミングと注意点

①入居直後の「異臭」は相談すれば対応されやすい

入居直後にカビ臭・異臭がする場合は、原状回復不足として管理会社に相談することが可能です。
早めに連絡すれば、費用負担なしでクリーニングや交換が行われることもあります。

②「故障」扱いで交換・修理に進む場合も

風が出ない・動作しないなどの不具合がある場合は、修理や機器交換の対象になります。
ただし、ニオイだけでは対象外となることもあるため、できる限り写真や動画を記録して相談するとスムーズです。

③事前に「自己負担になるかどうか」の確認を

管理側によっては、エアコンクリーニングを“居住者負担”と定めているところもあります。
費用が発生するかどうか、事前に書面や口頭での確認を忘れずに行いましょう。

賃貸エアコンの“臭い問題”は避けられない。でも対策はできる

掃除されていない古い機種が多く、臭いやすいのは当然

賃貸のエアコンは構造的に汚れが溜まりやすく、掃除が行き届いていないため、カビ臭や生活臭が残りやすい傾向にあります。

こまめな送風・フィルター洗浄で悪化は防げる

自分でできる範囲の清掃と、冷房後の送風乾燥を習慣にすることで、臭いの広がりを抑えることができます。

入居時や異臭発生時は遠慮せず管理会社に相談を

特に入居直後の異臭は原状回復義務の範囲に入るため、遠慮せず相談することが快適な生活の第一歩です。

この記事のまとめ

  • 賃貸エアコンは未清掃・長期使用で臭いやすい
  • 送風モードやフィルター洗浄である程度は対策可能
  • 入居直後なら管理会社に相談・交渉の余地あり

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